【コラム】『ホワット・イフ…？』邦題と日本のMCUの今後について【マーベル】

f:id:nagsep:20210710120201p:plain — Marvel

『#ホワット・イフ…？』の邦題と今後の日本におけるマーベル・シネマティック・ユニバースについて思うところを素人目線で綴ってみます。

www.youtube.com

まずは本日(書いてるうちに昨日になりました)遂に発表された『What If…?』ビジュアルとトレーラー、そして邦題がそのまま『ホワット・イフ…？』に決定のニュース。
『シビル・ウォー』や『ラグナロク』での改題を経験してきた身としてはまさかそのままか、と少し不思議な気持ちになりました。

ここにはおそらく映画とサブスク(ディズニープラス)というメディアの違いが現れてるのかな？
過去の改題に対する批判に応えた可能性もなくはないですが…(特にラグナロクは『ロキ』にも繋がる大きなミスだと個人的には思っています)

ディズニープラスでのドラマシリーズの(それにピクサーの『モンスターズ・ワーク』も)吹替がタレントから声優に置き換わっているように、資金面やマーケティングの方針が映画とドラマで異なっているのかなと。
なので今後もMCUのドラマシリーズについては基本的には原題ママ、声優吹替というファンには嬉しい方針で進んでいくのではないでしょうか。

少し話はそれますがこのメディアによる違いのスタンスは米国クリエイティブチームと相違があるんですよね。
マーベル・スタジオ社長・プロデューサーのケヴィン・ファイギも「映画とテレビシリーズはひとつの大きなユニバース」と発言していますし、マーベル・スタジオ下のドラマはいずれも映画に引けを取らない完成度になっています。
(ただし『エージェント・オブ・シールド』等『ワンダヴィジョン』より前のドラマシリーズはマーべル・テレビジョン下の作品)
創作とビジネスに違いがあるとはいえ、このあたりは少し気にかかるところです。

さて、一方で気になるのは映画の邦題。ソニー・ピクチャーズ配給のスパイダーマンシリーズはこれまで原題ママ、なんなら副題の前までディズニー・ジャパンの様に『／』を使わず原題と同様『：』を使う徹底ぶり。
12月公開の『ノー・ウェイ・ホーム』についても十中八九そのままになるのではと思っていますが正式発表はなされていません。

ここには特にTwitterのようなSNSにおけるマーケティング上の課題があるのでは、と考えています。
クチコミにおいては長すぎる映画タイトルはどうしてもマイナスになってしまう(特に文字数制限の大きいTwitterでは)ため、『ファー・フロム・ホーム』→「#ファーフロ」のように短くできる方が良いのでは、と思います。
『ノー・ウェイ・ホーム』だと「#ノーウェイ」とかになるのでしょうか。ここだけ切り取ると原題とかなり異なる印象になってしまうのがポイントではないかと。

そうなってくると今後のMCU作品でも『ザ・マーベルズ』や『マイティ・ソー／ラブ＆サンダー』は良いとしても、『アントマン＆ワスプ／クワントゥマニア』や『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』あたりは改題されてしまうのでは、と危惧しています。
MoMのようなイニシャルでの略し方は一般層に馴染みがないので望み薄です(ディズニー・ジャパンは未だにMCUというワードは使わずマーベル映画と呼んでいるし)。

一方で邦題に定評のある(?)ワーナー・ブラザースは先日『Zack Snyder’s Justice League』の邦題を『ジャスティス・リーグ：ザック・スナイダーカット』に決定しました。
この背後にあるのはおそらく、日本含むファン層がかねてから使っていた「#リリース・ザ・スナイダーカット」活動ではないでしょうか。
そもそも『スナイダーカット』は劇場未公開作品ではありますが、このワードが一般化していたために邦題に採用された経緯があるのではないかと考えています。

つまり、今から『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』というタイトルを一般化させることによって、邦題を自然と誘導することができるのではないでしょうか。
ということで皆さんも『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』と呟くのです！
『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』！

最悪「#マルマド」とか略したりすれば良いと思うのでここまで読んでいただいた皆さんも呟きましょう！
『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』！「#マルマド」！