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【ネタバレ】#ワンダヴィジョン 最終話の“あの俳優”とは?共演についてヴィジョン役ポール・ベタニーが語る【マーベル】

マーベル・スタジオ制作のドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン最終回となる第9話がディズニープラスにて配信され、一時アクセス集中によるシステム障害が発生するほどの盛況を見せた。

劇中でヴィジョンを演じたポール・ベタニーは配信前から数週間に渡り「最終話では以前からずっと共演したいと思っていた "ある俳優" の参加を心待ちにしていた」と語っていたが、ドラマがシーズンフィナーレを迎えたその心境についてインタビューに答えた。

この記事はドラマ「ワンダヴィジョン」のネタバレを含みますのでご注意ください。

「ずっと一緒に働きたいと思っていた素晴らしい俳優が出演するサプライズがあると言っていましたが、実はそれは私自身だったんです!

第9話のクライマックスでは、ヴィジョンとS.W.O.R.D.のヘイワード長官が投入した通称 "白ヴィジョン" によるウェストビュー上空でのバトルシーンが描かれ、一転図書館のシーンでは視聴者がよく知るヴィジョンが白ヴィジョンを説得しようとシンセゾイド同士の対話が始まる。

「外見だけ変えるのではなく、2人のヴィジョンというキャラクターを区別したかったんです。つまり、もちろん1人は紫でもう1人は白ですが、私は白ヴィジョンを親しみがありながらも同時に恐ろしい存在にしたかった。
でもそのアイデアが本当に恐ろしくて。後から白ヴィジョンを撮影するので恐ろしい演技は後にしようとしていましたが、白ヴィジョンというキャラクターが先走って演技に滲み出てきてしまったんです。本当に怖かった!」

空中での戦闘シーンと「テセウスの船」*1について語るシーンでは、相方を演じるスタントマンと一緒に、ベタニーは2人のヴィジョンの何ページにも及ぶセリフを覚えなければならなかった。

「私はスタントマンの戦闘シーンを学ばなければならなかったし、スタントマンも私の演技を学ぶ必要がありました。そして入れ替わって演じるのですが、非常に混乱しました。3,4ページもの大量のセリフのシーンだったと思うのですが、私たちはこの長いシーンを一緒に演じなければいけませんでした。
覚えられなかった。セリフ覚えは良いんですが、覚えられませんでした。その後『あっ同時に両方を覚えようとしているからだな』と気付きました。
まずヴィジョン側のポイントを覚えて、それから白ヴィジョン側を覚えた方が、なぜそのキャラクターがそう言って何がしたいのかを理解する上ではずっと簡単で、私が理解できなかった理由は2人が真逆の目的と望みを持っているからだと気付いたのです。そんなこと同時に覚えられるわけがなかった」

ベタニーは「自分自身がとても怖かった」と笑った。日々代わるがわる2人のキャラクターを演じるにあたり、できるだけ物事を素直に捉えるようにしたという。

ある日は、私が白ヴィジョンを、スタントマンのAdam Lytleがヴィジョンを演じました。彼は両方のセリフを覚えていてーー賢かった。そんな風にシーンを演じ、戦闘シーンでも私の美しい顔をカメラに収めることができました。これまで割り当てられたどの役よりも複雑で、頭をフル回転させていました。

ドラマ「ワンダヴィジョン」全9話はディズニープラスで配信中。また、ドラマ撮影の裏側を描いたドキュメンタリー「マーベル・スタジオ アッセンブル」は日本時間2021年3月12日(金)17時より日米同時配信予定。

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Source: "‘WandaVision’: Paul Bettany Explains What It Was Like to Play Two Visions | Marvel"

*1:ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)をさす。(テセウスの船 - Wikipedia)