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Studios Watcherは、映画『アベンジャーズ』『ブラック・ウィドウ』やドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」などのMCU/マーベル・スタジオを中心に、映画情報を発信します。

【コラム】ドラマ『ロキ』第1~6話 感想・考察【マーベル】

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Marvel

ディズニープラスにて独占配信中のマーベル・スタジオ最新ドラマシリーズ『ロキ』各エピソード鑑賞後の感想をまとめました。

※この記事にはドラマ『ロキ』1~6話のネタバレが含まれます。閲覧の際にはご注意ください。

 

第1話「大いなる目的」

ソーと並んで描かれ続けてきたロキを深掘りしていくのが本作のポイントか。謎の敵が1話目でロキだと判明するのは驚き。

モンゴルの砂漠に突っ込むシーンは『アイアンマン』マーク1のトニーのオマージュ?

クーパーの件は過去の回想だっただけですかね。予告ではソーやヘイムダルが今作にも登場するかと思いましたが良い意味で裏切られました。

ニューヨーク決戦やフリッガの死など過去作の映像を使ってこられるとテンションが上がってしまいますね。特に自分が母の死を招いたと認識し自責するロキはもはやヴィランというよりもアンチヒーロー的な存在になってきているように感じます。

TVAが想像以上に強力な組織だった上に、ミス・ミニットの説明に“マルチバース”や“マッドネス”という言葉が使われていて『ドクター・ストレンジ』続編の『マルチバース・オブ・マッドネス』を意識させられましたね。インフィニティ・ストーンが無限にあるのも何なんだ…サノスやアベンジャーズが必死に掻き集めたのに…

予告で本作のヴィランとして描かれていた謎の敵がロキだと1話で明かされるのは衝撃。タイムトラベル物では割とあるあるなので予想はしていましたが、あるいは実は正体はオープニングでも出できたスクラル人の誰かで「シークレット・インベージョン」に繋がる、なんてことになると面白いのですが。どう進んでいくんでしょうか。

1話目からロキの認識がエンドゲームまで追いついたことで、今後も予測不能の急展開を期待してしまいます。これまでの予告シーンもかなり1話で見られたこともあり、アクションシーンにも期待ですね。

 

「#ロキ」第1話の #ミスミニッツ の話について。
多元宇宙(マルチバース)をひとつに纏めるのが #TVA の役割ということは、今後の #MCU は、『スパイダーマン』や『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』過去作とのクロスオーバーは残念ながら無いのでしょうか…

ミス・ミニッツの説明に基けば、上記過去作とのクロスオーバーにはMCUとの分岐点が過去のどこかで必要になるはず。(解釈として “時間軸=ユニバース” を前提にしています。)

しかしTVAが少なくとも今までは(いつからかは不明だが)神聖時間軸をひとつにまとめられていたと考えると、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で噂されるような過去作とのクロスオーバーは理論上は不可能かと。

『ファー・フロム・ホーム』でJJJに過去作と同じJ・K・シモンズを配役したり、『ワンダヴィジョン』で偽クイック・シルバーに『X-MEN』と同じエヴァン・ピーターズを配役するといった “ファンサービス” が限界なのではないでしょうか… 既に制作が発表されている『ブレイド』や『ファンタスティック・フォー』もリブートになりそうですし。 

唯一の希望は、第4の壁を越えられる『デッドプール』がライアン・レイノルズで帰ってくるだろうということ。もしかしたら『ゴーストライダー』のように役者が同じだけのリブート、という線も有り得なくはないですが。

いずれにせよ、この辺りの話が「ロキ」で明らかになるか、『ノー・ウェイ・ホーム』や『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』までお預けになるかは楽しみに待ちたいところです。

 

第2話「変異体」

1話ではより人間らしい面も描かれていたロキが一転、2話ではまさに #裏切り王子 で素晴らしい… TVAが追うロキはレディ・ロキ…

TVAが追うロキはクレジットでは「変異体」になってましたがやはり噂があったレディ・ロキでしたね。配信前イベントでトム・ヒドルストンと共にロンドン会場に居たソフィア・ディ・マルティノーでなるほど。

しかもレディ・ロキの吹替は佐古真弓さん。アイアンマン2でブラック・ウィドウをやられてから久々のMCU復帰でしょうか。個人的にはブラック・ウィドウとして戻ってきて欲しかったですが、仕方ないですね…

ロキの今の所の行動目的は「タイムキーパーを倒して神聖時間軸を支配する」で良いのかな?その為にレディ・ロキを利用したいと考えている、というところでしょうか。相変わらずトリックスターらしく考えが読みにくいですが…

ラグナロクも出てきたのは嬉しいサプライズでしたが、時間軸を変えてラグナロクをなかったことにしてアスガルドを救う、とかもありなのかな… 過去改変は映画シリーズへの影響が大きくややこしいので仮に目指していても実現はしなさそうですが。アンチヒーローとしてのロキを描くにはそういう方向もありかな。

何より全6話なので次の第3話で折り返し… あっという間ですね…
 

第3話「ラメンティス」

折り返しの第3話、今までのTVAの古めかしいビジュアルから一転、SFらしさに物凄くツボをつかれました。

1,2話が怒涛の展開だった「動」とすると、3話は比較的「静」としてロキとシルヴィのキャラクターを掘り下げてきましたね。
裏切り王子とその変異体であるだけに、どこまで信じられるかはわかりませんが…
人間味を描くことでそれぞれのキャラクターの魅力が引き出される回でした。シルヴィも2話と3話では大きく印象が変わってきましたね。
メビウスやミス・ミニッツら主要キャラクターが出てこなかったのは少し残念でもありますが…

次週は折り返しの第4話、ここからどう物語が展開していくのか全く予想ができません…!
 

第4話「分岐イベント」

シーズン後半戦。本編、更にはミッドクレジットシーンと怒涛の“裏切り”展開であっという間の48分間。
剪定された者たちは一体どうなるのか…?

幼いロキ(シルヴィ)をアスガルドで拘束したのは若きレンスレイヤー。一部ではレディ・ロキではなくエンチャントレスという噂がありましたが、結局はロキということですね。時間軸が分岐するようなシーンには見えなかった気もしますが、拘束した理由は後々明らかになるのでしょうか…。

シルヴィに対してロキに芽生えた感情は愛?同じ変異体同士の愛が惑星崩壊を超える程の分岐イベントになったということ?3話の「愛は短剣(ダガー)」がここにきて活きてきたんですかね…?

レディ・シフの登場は嬉しいサプライズ。『エージェント・オブ・シールド』にも複数シーズン出演していたのでそういう立ち位置なんでしょうか。『マイティ・ソー』シリーズとのつながりも見えて良かったです。

TVAはタイムキーパーが作り出したのではなく神聖時間軸からの変異体。メビウスジェットスキーはここの伏線だったんですね。

そして最も気になるのは(タイムキーパーの黒幕もそうですが)剪定されたメビウスとロキの行方。剪定=存在の抹消ではなく、どちらかというと(牢獄的な場所?への)時空間移動、というイメージになるのでしょうか。

全く先の展開が読めないまま残り2話。1週間があまりに長く感じます。そしてミス・ミニッツは何処に…。 

 

第5話「未知への旅」

第5話まで鑑賞しても全く予想がつかない展開が続く 裏切り王子ぶりを存分に見せるロキ。 来週配信の第6話では一体どうなってしまうのか…? 次回がシーズン最終話であることすら疑ってしまうが、彼の活躍からは目が離せない程に魅力的。

ここまできて誰が味方か敵か、黒幕が誰なのか全く予想がつきません…。
本当に次回で終わる? MCUにどんな爪痕を残すのか?

剪定後の"虚無"の世界には退廃したアベンジャーズタワーやニューヨーク・サンクタムらしきものが映っていたのでNYかと思いましたが、なんでもありの終末の世界なんですね。アリゲーターも含めたロキの変異体たちも1話でここまで個性をむき出しにしてくるのは流石ロキといったところでしょうか。

ロキ自身が心を入れ替えようとすると神聖時間軸に分岐が発生するというのも悲しい現実。やはりラメンティスでの急激な分岐はロキの「シルヴィを裏切らないと決めた」心境の変化からくるものなんでしょうね。究極の自己愛というか、愛の力というか。

一方のシルヴィも自らを剪定して救けに行くなどロキに対する思いは特別なものなのでしょうか。メビウスも元気そうに車を運転していてよかった。早くジェットスキーに乗せてあげてください…

そしてクラシック・ロキの魔術!アスガルドの幻影を作り上げる程のパワーはドクター・ストレンジやスカーレット・ウィッチに匹敵するのでは?と思ってしまいました。しかもインフィニティ・ウォーでサノスから生き延びたというポイントも是非伏線として神聖時間軸のロキにも生き延びていて欲しいところですが…どうなることやら。

最終的にはロキもシルヴィのようなエンチャント能力(?)を発揮して、何とか"虚無"にいる黒幕のところにたどり着けそう、という終わり方なんでしょうか?大昔から時間軸を管理していたTVAの黒幕が終末にいるとはなんとも皮肉のきいた設定。

 

第6話「とわに時を いつでも」

オープニングロゴのこれまでのMCUの振り返りから征服者カーンの登場、ミッドクレジットシーンのシーズン2まで一瞬たりとも目を離せない。

オープニングのマーベル・スタジオのロゴは過去最高に興奮しました。これまでのMCUが紡いできた物語をなぞるように、チャドウィック・ボーズマンの「ワカンダ・フォーエバー」やら何やら…挙げるとキリがありません。

本編は、砦についてからのミス・ミニッツの誘惑も、「在り続ける者」征服者カーンの登場も、ロキとシルヴィの対立も、シルヴィの裏切りも、レンスレイヤーの行方も、多元宇宙(マルチバース)の発生も、メビウスの変異体(?)も、変わってしまったTVAも、もはや全てが謎のままミッドクレジットでシーズン2に持ち越しと言っても過言ではないのでは。

唯一言えることは今回のシーズンを通じてロキが大きく変化したこと。人を裏切り続けてきたロキがメビウスやシルヴィとの出会いによって、人を信じる心を持ったより良い人間(アスガルド人)、ヒーローに近い存在になったことが救いです。

ちょっとまだ動揺が続いていますがシーズン2はいつになるんですか?MCUドラマのスケジュールパンパンじゃないですか?すみません、もうダメです、動揺しすぎてこれ以上言語化できません…。

 

ドラマ『ロキ』シーズン1第1~6話はディズニープラスにて独占配信中。

シーズン2は配信日未定。

 

 

Source: Loki (2021) | Episode 1 Guide | Marvel