スタジオ・ウォッチャー

Studios Watcherは、映画『アベンジャーズ』『ブラック・ウィドウ』やドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」などのMCU/マーベル・スタジオを中心に、映画情報を発信します。

【ファルコン&ウィンター・ソルジャー】シャロン・カーター役女優が語る再演とパワー・ブローカー【マーベル】

マーベル・スタジオ制作、ディズニープラス配信のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でキャプテン・アメリカの盾とファルコンの翼を盗み出したエージェント13/シャロン・カーターが再登場する。
この度、シャロン・カーターを演じた女優エミリー・ヴァンキャンプがインタビューに答えた。

この記事は、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のネタバレを含みます。閲覧する際はご注意ください。

 

これまでの出演

Q. 再びシャロン・カーター役を演じることについてどう感じましたか?

最高です!再演については考えていて、MCUに(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で)加わってから8年経って遂に叶いました。信じられません。
映画では2時間でたくさんのキャラクターを描かなければなりませんが、配信シリーズは6時間あり、より深く物語に入り込めます。この新しいメディアに戻ってこられて嬉しいです。

Q. 描くべきものは常にたくさん残されていると思います。シャロンの最後のシーンでは、キャプテン・アメリカにキスして去りましたね。

そうですね!それについてはたくさんの反論がありました。全くその通りですが、シャロンを描くには映画シリーズはスケールが大きすぎたのです。
彼女がお馴染みのキャプテン・アメリカから離れて、長い時間をかけてどんな人になったのかが見られるのが楽しみです。今のシャロンがどんな人なのかに興味があるので。

Q. キスの反論についてお話がありましたが、あなたはどう思いましたか?

えっと、笑っちゃうと思いますが、ストーリーラインの一部は演じますが全てではありません。でも、あの映画は素晴らしかったと思いました。キスはそのたった一部です。

Q. 個人的には、あなたと(キャプテン・アメリカ役)クリス・エヴァンスの化学反応は明白だったと思いました。人々が強くそう感じたというのは私には少し驚きでした。

そうですね、私たちも皆驚きました。つまり、私たちは最善を尽くしたんです。そして正直あのシーンで最高だったのは、サムとバッキーの素晴らしいダイナミクスだったと思います。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でバディーのダイナミクスを垣間見ることができます。もっと観たいと思うものを観られるのは素晴らしいですよね。

シャロンの再演

Q. マーベルからの「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のシャロン役のオファーは具体的にどうでしたか?

(エグゼクティブ・プロデューサーの)ネイト・ムーアがアイデアを電話してきたとき、彼が作品に加わることが凄く楽しみで、シャロンの今まで見てきた・見られなかった側面について非常に近い視点を持っていたと思います。彼女が番組に出るべきだったのは明らかだったので。私たちは彼女がどこにいたのか知りません。全てのクレイジーなアイデアを検討しました。

Q. 『シビル・ウォー』以来シャロンがどれほど幻滅したのかを見たときは驚きました。彼女が達した状況にどのようにご自身を発展させたのですか?

本当に何でもあり得たので、たくさん議論しました。私たちが知っているのは彼女がたくさんのものを犠牲にしたということです。私たちには彼女が番組に戻ってきたときにどこにいたのかわかりませんが、想像できると思います。ある種の、つまりーー何と言うんでしょう?
私たちが見てきたよりもシャロンはずっと大変な目に遭ってきました。もう目を見開いた若いエージェントではありません。少し荒っぽくなりました。
彼女が今いる場所で生き残るために何をしなければならなかったかわかるでしょうか?わからないですよね。でも時には簡単ではなく、犠牲は必ずしも思ったほど価値があったわけではないと思います。

Q. シャロンはコミックではそれ程ダークには描かれなかったと思うので、かなり変わったアプローチですよね。色んな意味で良いキャラクターだったと思いますが。

MCUにおけるマーベルを信頼してくれていると思いますが、コミックとは違います。他のコミックとは違うバージョンのキャラクターのバイブルになっているのです。出発点にはなりますが、実際MCUの中ではキャラクターもストーリーも独自のバージョンが可能なところが素晴らしいと思います

どんなキャラクターかという基礎的なアイデアがわかってもらえると思いますし、私もシャロンがどんなキャラクターかを映画で表そうとしましたーー彼女が持つ深い尊敬、品位と忠誠心を。そして、大きな過ちの後にそれらを取り除くことはーーとっても楽しいアイデアでした。まだ少しエピソードが残っていますが、彼女と全く違う道を辿ることが凄く楽しみです。

Q. 映画よりもたくさんアクションシーンがあるといつ気付きましたか?

脚本執筆中に、「トレーニングが必要になりそうだ。今までよりも大変なシーンになると思う」と言われました。ワクワクしましたね。トレーニングは非常に激しかったです。最高のスタントチームがいて何か月もしっかり準備してくれました。
第3話にはシャロンの激しい戦闘シーンがあります。凄く楽しかった。そのシーンには、兵器やスーパーパワーが出てきません。本当に荒々しい戦いで、新しい技術を学んだり人を蹴るのは凄くクールでした。

Q. どのくらいトレーニングしましたか?

できるだけやりました。同時にドラマ「レジデント 型破りな天才研修医」を撮影していましたが、どちらもアトランタだったのでラッキーでした。凄かったのは、マーベルは自社の特別なスタントステージを持っているんです。どこで皆が毎日振りを決め、教え、トレーニングして、いつでも使えるようにしてあるんです。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」や「レジデント」の撮影がないときはできるだけ通うようにしていました。
色々なバージョンのシャロンの今の戦い方とエージェントの時の戦い方を試しました。生々しい戦い方も、訓練された戦闘員を見せることもできます。ストリートファイトとテクニカルな背景を混在させています。時間もありませんでした。放送ではほとんど見られなかったと思いますが、気を付けないと蹴られちゃいますよ。

パワー・ブローカーの正体

Q. ドラマではまだヴィランの一人であるパワー・ブローカーの正体が明らかになっていません。第3話でシャロンがパワー・ブローカーであることを示すサインがあったと言う人たちがいますが、どう思いますか?

えっと、いい質問ですね。つまり、パワー・ブローカーは何者でもあり得ます。それにまだ見られていないキャラクターも何人かいます。なので、つまり、私は何も言えません。

Q. ネタバレできないと思いますが、台本を読んで、シャロンが何者なのかのサインを見つけたのではないでしょうか。役者として、どのように全てを演技に昇華させているのでしょうか?

シャロンにとって一番の目標はーー第3話以降で見られますがーー許されることだと思います。彼女は逃亡中ですが、十分すぎるほどの犠牲を払いました。そしてーーそのシーンの脚本について話すならーーそれこそが彼女の目標です。
エージェントの家計に生まれ、人生の中でたくさんの愛を受け、今は海賊の島で立ち尽くしてやりたくないことをしています。だからできることなら人生を取り戻したいというのが彼女の目的だと思います。つまりそれが私の最大の見解です。彼女のチケットなんです。(サムとバッキーを見て)批判したいと思う理由があるのと同じように、彼らは彼女の人生を取り戻すためのチケットでもあるのです。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1~4話はディズニープラスにて独占配信中。また、第5話は2021年4月16日(金)16時より日米同時配信。

Source: 'Falcon and Winter Soldier': Emily VanCamp on Her Return, Power Broker - Variety